美容師のハサミの種類

ハサミの数え方は『丁（ちょう）』って知ってました？

どうもこんばんは。
今日は道具の中で間違いなく一番使用頻度の高いモノをご紹介します、イッチーです。

ヘアー用ハサミの使い分け

愛用品“ハサミ”へのこだわりを少々。

美容師さんが使うハサミの種類や本数はその人それぞれだと思うのですが、僕の場合は髪質やスタイルによって最大９丁のハサミを使い分けます。

僕は基本的にシザーケースというハサミを収納するケースを腰にぶら下げてますが、

この中に入っているハサミ５丁が特に使用頻度の高いものたちです。

コチラですね。

長さを切るハサミ

簡単に説明させてもらうと、一番下にあるのが一番使用頻度の高い普通に長さなどを切るタイプのハサミです。

その一番使うハサミには、技術には関係のない別のこだわりがあります。

コチラ

分かりますか？

密かに（そして読みにくいフォントで）
『ITCHY』
と刻印されてます。笑

買った時にやってくれるっていうのでお願いしました。

意外とこういう「世界に一つだけ、あなただけのものですよ～」に弱かったりします(￣▽￣)笑

量を減らすハサミ

そして真ん中のギザギザの三本。

これらは『すきばさみ』といって、切れるとこと切れないところを作って、長さを切らずに毛量を減らすためのハサミですね。

三種類あるのは、それぞれハサミ一回の開閉でその減らす量が微妙に違うから。

つまりすける量が違うのです。

ニュアンスで伝えるなら、上から順番に

・すごくちょっとだけ減らしたい
・ちょっと減らしたい
・まぁまぁ減らしたい

って感じです(￣▽￣)

（アバウトな表現ですがホントは数％単位の違いがあります。）

これらを髪質や毛量や切る箇所によって使い分けます(^^)

削る（削ぐ）ハサミ

そして残りの一丁。

少し形状が違い、反ってます。

このカーブを利用して、細かく微妙なニュアンスの毛束感を作ったり毛流れを調整したりします。

僕はほぼこの５丁を使い分けてヘアスタイルを作ります。

刈り上げハサミ

が、最初に言いましたように僕は最大９丁のハサミを使います。

残りの４丁はいつもワゴンで出番が来るのをスタンバイしてくれてます。

これらを使うのは超ベリーショートスタイルの時だけです。

そう、刈り上げ用です。

これら３本は単純に大きさが違うので

・細かい部分の刈り上げ用
・刈り上げ用
・大胆に大きく刈り上げる用

って感じの使い分け。

（ニュアンス以外にも意味ありますが、ここではあえて分かりやすく簡単に笑）

刈り上げ（荒め）ハサミ

最後の一丁は

これもすきばさみですが、めーーっちゃ量が減らせます。

（減りすぎるくらい）

なので荒く刈り上げたりするのに使います。

これは「あると便利かな」と思い、僕がスタイリストになって数年経った頃に追加したモノ。

だからホラ、ここにも入れちゃった。

『ITCHY』笑

（こっちは分かりやすいフォントで）

ま、こういうのはお客様には絶対に見えへんし完全に自己満ですけど(^_^;)

そんな感じで、僕が主に一軍とするハサミ９丁のこだわりをご紹介しました。

用途によって使い分ける

意外と使ってる種類多く感じますかね？

そこはやっぱり専門分野を細かくしてる方がいいに決まってます！

・野球してる方、
キャッチャーミットで外野を守りますか？

・料理する方、
中華包丁で小魚を捌きますか？

できなくはないけど、用途に合わせた道具を使い分けますよね？

そういうことです(^^)

ただ、全国どの美容師さんもどんなにカット中にペチャクチャおしゃべりしながらでも、この様にちゃんと意味を持ってハサミを使い分けてます。

切られながらも、そんなところに注目してみると面白いかもですね(^^)

P.S.ハサミとは別のカット用具であるレザー（カミソリのようなもの）も持ってはいます、が僕は基本的に使いません。

ワゴンの隅っこでホコリかぶってまーす。笑

（もちろんレザーにはレザーの良さがあります。あくまで僕個人の好みの問題です^^;）

こんな専門的な話はお客様には参考になる訳ではありませんが、知識として知っていると面白いかもしれませんよね(^^)

ではでは！

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